高気圧酸素療法はいくらかかるの??

高気圧酸素療法

高気圧酸素療法とは

高気圧にすることが可能な装置にて、高気圧(2〜3気圧)の環境を作り、酸素を吸引することで、酸素を体内に吸収させ、血中酸素濃度を上げることを目的としています。血中酸素濃度を上げることで、様々な治療効果が期待されています。

金額は??

高気圧酸素療法は、健康保険適応の治療となりますが、保険適応となるのは、気圧を2気圧以上に上げることが可能な機器となります。

適応疾患により、金額が変わります。

 減圧症又は空気塞栓に対するもの:1クール(7回)5000点(5万円)

3割負担:1万5千円 

1割負担:5千円

その他のもの:1クール(10回のものと30回のものがある)3000点(3万円)

3割負担:1万5千円 

1割負担:5千円 

10回1クールの疾患一覧

ア 急性一酸化炭素中毒その他のガス中毒(間歇型を含む。)

イ 重症軟部組織感染症(ガス壊疽、壊死性筋膜炎)又は頭蓋内膿瘍

ウ 急性末梢血管障害

(イ) 重症の熱傷又は凍傷

(ロ) 広汎挫傷又は中等度以上の血管断裂を伴う末梢血管障害

(ハ) コンパートメント症候群又は圧挫症候群

エ 脳梗塞

オ 重症頭部外傷後若しくは開頭術後の意識障害又は脳浮腫

カ 重症の低酸素脳症

キ 腸閉塞

30回1クールの疾患一覧

ア 網膜動脈閉塞症

イ 突発性難聴

ウ 放射線又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍

エ 難治性潰瘍を伴う末梢循環障害

オ 皮膚移植

カ 脊髄神経疾患

キ 骨髄炎又は放射線障害

がん治療を目的とする場合は、放射線又は抗癌剤治療と併用した場合、1クール30回に適応されます。そのため

3割負担:1万5千円 

1割負担:5千円 

が金額となります。

ただし、施設によっては、金額が異なる可能性もあるので、治療を受ける際は施設に確認してみてください。

がんへの効果については、こちらへ

高気圧酸素療法とがん治療について