ハイパーサーミア(温熱療法)にかかる費用は?

ハイパーサーミア

ハイパーサーミア(温熱療法)とは?

細胞は42.5℃以上になると、死滅していきます。この原理を利用して、選択的にがん細胞を加温し、42.5℃以上の環境を作ることで、がん細胞に何かしらの影響を与えることを目的に考案されたのが、温熱療法となります。

ハイパーサーミアはどんな治療?

ハイパーサーミアは保険適応?

温熱療法にも様々なものがあり、現在、国民健康保険適応が可能となっているのは、「ラジオ波もしくはマイクロ波による局所の領域における加温」のみ適応となっています。その他の温熱療法については、自己負担にて治療となっているところが多いです。

保険適応の場合点数は、一連で点数がつけられ、8回が一連としている施設が多いと思われます。また、点数は深在性加温と浅在性加温で異なります。

「深在性加温」の保険点数は9000点(9万円)、

保険適応のため、3割負担の場合:27000円。1割負担の場合:9000円となります。深在性加温は、皮膚から深部6cm〜12.5cmにあるがんへの加温のことを言います。主に、肺、肝臓、膵臓、胆嚢、腎臓、腸、膀胱、前立腺、子宮、卵巣などが深部臓器となります。

「浅在性加温」の保険点数は6000点(6万円)

保険適応のため、3割負担の場合:18000円。1割負担の場合:6000円となります。浅在性加温は、皮膚表面から6cmまでにあるがんへの加温のことを言います。主に、頸部、乳房、皮膚などが浅在性としています。

ハイパーサーミアは、1回の加温でこの値段ではなく、8回の加温でこの値段がかかります。

その他、施設によっては別途、診察料や検査料がかかる施設もあると思われます。

8回が終わったら、もうできないの?

ハイパーサーミアは副作用が少ないことから、何度でも治療が可能となります。

そのため、地域によって変わってきますが、一連8回を3回(計24回)まで保険適応でできるところもあります。(1連8回の後、2〜3ヶ月自己負担となっている地域もあります。)一連の解釈はその施設によって変わってくるので、保険適応期間については、確認してみてください。

保険適応3回の治療が終わったら、半年間自己負担となります。自己負担の期間についてはその施設によって違うため、確認してみてください。

自己負担額は、その施設によって異なり、1回ごとに治療費がかかってきます。

これも、深在性加温と浅在性加温でも値段が異なります。保険適応期間以降も治療を続けるのであれば、施設に値段の確認をしてみても良いかと思います。